
シェルアドバンスモーターサイクルオイルのベースオイル(基油)には、選び抜かれた最高クラスの合成油と鉱物油が使用されています。
少し難しくなりますが・・・
合成油についてはシェルの技術を駆使した高性能化学合成油に加えてエステル系合成油なども使用し、最高のベストミックスを追求。
鉱物油についても、全世界の製油所で厳格な物性値管理を行い、「ただの」鉱物油ではなく、合成油に負けない高性能なものを使用するように心がけています。
ただし、エンジンオイルは、いくらベースオイルが高性能であっても使い物にはなりません。 添加剤についてもベースオイルおよび添加剤同士の相性までを考慮し、最高の性能を少しでも長い時間継続するようなベストミックスをここでも追求しています。
モータースポーツでの長年の経験値を持つシェルだからこそモーターサイクルに必要とされる性能を知っているのです。
1.せん断応力による粘度低下
低い品質のオイルを使用すると、強烈なせん断力に耐えることができずに分子が引きちぎられ、オイル粘度の低下を招きます。すると、オイルはサラサラになってしまい、油温が上昇してしまうことになります。
油温が上昇すると、ミクロの世界ではオイルが炭化されカーボン粒子となります。これが結集し大きくなると、「スラッジ」と呼ばれるドロドロの物質となるのです。
この現象は、特に高温部のピストンやピストンリング溝付近で発生し、スラッジを堆積させます。
その結果、冷間始動が困難になったり、パワーロスが発生したり、さらにはピストン等の金属磨耗まで誘発することになるのです。
実際にドイツでフィールドテストしてみました。この図では、1000km走行時の、100℃での粘度低下率を示しています
2.粘度指数向上剤の影響による粘度低下
シェルアドバンスは、むやみにワイドな粘度グレード(5W-50や0W-50など)にすることを避け、またベースオイルにもともとワイドな粘度グレードを持ったものを使用することで、「粘度指数向上剤」を添加することを最小限にとどめています。
粘度指数向上剤は、新油時には粘度をワイドにすることができますが、劣化するとスラッジのもとになるだけです。いわばドーピング物質のようなもので、劇的に効きますがその副作用も大きいものがあります。
同じ「15W-50」として販売されていても、それは使用する前の「新油」の時のハナシ。実際に使用すると、ものによってはあっという間に粘度低下を招きます。
ボッシュインジェクターテスト(*)では、シェルアドバンス ウルトラ4 15W-50は極めて粘度低下が少なく、テスト後も新油時の98.5%の粘度を保っていることがいことがわかります。
新油時の粘度表示は、あまりアテにはできません。
*「ボッシュインジェクターテスト」=本来は燃料噴射用のインジェクターでオイルを噴射し、強制的にせん断応力をかける試験方法
3.蒸発損失、塩素含有量、せん断による粘度損失のデータ比較
シェルアドバンスおよび他社同クラスのオイルで、上記三種のデータを比較してみましょう。
シェルアドバンスの優位性がおわかりいただけるでしょうか。
- 「蒸発損失」
(=Evaporative Loss)
オイルが高温になったときに蒸発して飛んでいく量。
この数字が大きいほど、高温に弱く、熱によるオイルの減少が多い。
- 「塩素含有量」
(=Chlorine Content)
文字通り塩素の含有量。
塩素系の添加剤は摩擦調整剤、磨耗防止剤として劇的に効くが、ある意味金属表面を侵すことになる。
また人体や環境に対しても有害(=燃えるとダイオキシンを発生)で、欧州では添加量が厳しく規制されている。
- 「せん断による粘度損失」
(=Shear Loss)
前述した粘度低下の度合い。
パッケージの表示(API/SLなど)ではほとんどわからない、真のエンジンオイルの性能データの一つ。
新油時にまったく同じ粘度のオイルも、テストによる粘度損失で粘度にバラツキが出る。
シェルアドバンス 4ストロークオイルの特徴
- もともと高い粘度指数とせん断安定性をもつベースオイルを使用し、粘度指数向上剤を避けることで、エンジンおよびギヤボックスをキレイに保ち続ける。
- ベースオイルと完璧にマッチする独自の添加剤テクノロジー。もちろん湿式クラッチにも適合。
- 高温安定性が良好で、潤滑性能を長く安定させることができる。
- 蒸発損失が少なく、オイル消費量が少ない。
- 低温時でも流動性が高く、楽なエンジンスタートを実現。始動後も、すばやく適正な潤滑を開始する。
- 磨耗防止性能が高く、金属部品を保護し続ける。
- パワフルな酸化防止性能で、部品寿命を延ばすことができる。
- 高い清浄分散作用によりスラッジの発生を押さえ、エンジンをクリーンに保つ。
- 泡の発生を押さえ、潤滑不良を起こさない。熱伝導を良好に保つ。
- ゴムや樹脂部品との相性も極めて良好であり、合成油にありがちなゴムの硬化や樹脂の膨潤を起こさない。
- 燃焼により生成される酸物質を、特殊添加剤が中和する。
- 四輪オイルと異なり、ギヤ性能を最大限発揮する処方を施している。
- 二輪用の規格に適合。(JASO、APIなど)