レースの世界と日常の世界の差
正直に書いてしまうと、極限のレースに使用されるオイルは根本のところは市販品と同じですが、ほんのわずかな違いが存在します。
(まったく同じと言うわけにはいきません)
シェルアドバンスの場合は、実際のところ全日本スーパーバイクやスーパースポーツクラスで市販品をそのまま使用したこともありますが、モトGPやワールドスーパーバイクでは専用開発品を使用しています。
これらレースで使用されているのは「シェルアドバンス ウルトラ4 20W-60」(ドゥカティHPにて公式に発表しています)
しかし、 レーシングオイルとは言え、基本にあるオイルテクノロジーは市販もレースも関係ないのです。
現実問題としては、ワールドクラスのマシンに使用されているシェルアドバンスオイルたちは、そのマシン専用にテーラーメイドで設計・製造されています。それは、専用の開発を行い、専用の設備で製造が行われていることを意味します。
しかしだからといって市販品のシェルアドバンスが劣るということではありません。レースでのノウハウはエンジンはもちろんギヤボックス、チェーンといった細部にまで反映されるからです。
実際別ページにも書いたとおり、モトGPのデスモセディチや、ワールドスーパーバイクの999に使用されているオイルは、みなさんが普段手にしているシェルアドバンスと大きな違いはないのです。(少なくとも75%の素材を同じにしていると発表されています)
ドゥカティコルセとともにオイルの開発を行っているシェルのスペシャリストたちは、レース部門だけでなく市販品の開発も並行して行っており、レーシングオイルと同じくらい市販品への情熱を傾けています。
レーシング「ノウハウ」はダイレクトに市販品へとフィードバックされるのです。
確かにデスモセディチやレーシング999に使用しているオイルは、それらマシンに特化したものかもしれません。しかしここで注目してほしいのは、このタイプの異なるエンジンに対して、シェルは市販ベースのたった一つのオイル(20W-60)で対応しているということです。
ドゥカティとの開発はまさにめまぐるしいものです。極限のパワーや回転数、しかもシーズン中でも次々に新しいテクノロジーが投入され、エンジンオイルもそれに応えなければなりません。
そしてドゥカティコルセの技術者達は、サーキットで試したテクノロジーを市販車に投入するのです。それはほんの些細なことかもしれません。しかし、そのわずかな進歩が積み重なって数年間蓄積され、大きな進化となるのです
私たちシェルは、常に「レーシングテクノロジー」=「日常のテクノロジー」だと考えます。
※追記
2004モデルのモトGPマシンであるデスモセディチでは、当初20W-60タイプのエンジンオイルが使用されていましたが、シーズン序盤から「Shell Racing Oil L/6441」が使用されています。
また燃料であるレースガソリンについてはシーズン当初からめまぐるしく変更してきており、2004年のもてぎでは「Shell Racing Fuel PRS-0002」が使用されています。
これらオイルはすべてシェルのレーシング部門会社である「Shell Global Solutions」から供給されてはいますが、一部のレースオイルについては日本国内でも供給が可能です。(スーパーバイクで使用されている「Shell Racing Oil M-1854 20W-60」など)。
興味がある方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。