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PENNZOIL

コラム
2020/10/31

エンジンオイル新規格 API SP/ILSAC GF-6について

エンジンの高性能化や市場からの要求に応えるため、API(米国石油協会)および、ILSAC(国際潤滑油標準化認証委員会)はエンジンオイルの性能や品質を示す規格を10年ぶりに改定し、2020年5月より新規格のAPI SPおよびILSAC GF-6が施行されました。
そのSP/GF-6が、従来の規格よりどのように変更されたかを今回ご紹介いたします。

 

◆規格変遷

対象の粘度グレードは、GF-5までは「SAE 0W, 5W、10Wのマルチグレード油」と曖昧でしたが、GF-6Aは「0W-20、0W-30、5W-20、5W-30および10W-30」、GF-6Bは「0W-16」と明確になっています。

 

◆新規格の特徴

前規格のSN/GF-5と比較し、ほぼ全てのエンジン試験が刷新され、総合性能が向上されております。

 

1.省燃費性

新油時と延長された劣化運転後の燃費の合格レベルが共に高くなり、これまでよりも高い省燃費性と省燃費の持続性が求められています。

2. 清浄性(低温清浄性)

あまり油温の上がらない郊外~市街地の走行をシミュレートした運転パターンで、エンジン内部のスラッジやワニスの生成防止性能の評価をします。
試験そのものは変わっていませんが、評価項目が増えており、より高いスラッジやワニスの生成防止性能(=清浄性)が求められています。

3.酸化安定性

高速走行をシミュレートした運転パターンで、デポジットの生成度合いおよびオイルの劣化による粘度上昇を評価します。
デポジット生成、オイルの粘度上昇ともSN/GF-5よりも合格基準が厳しくなっており、オイルにはより高い酸化安定性が求められます。

4.LSPIへの対応

LSPI (Low-Speed Pre-Ignition; 低速早期着火)は、ガソリン直噴ターボエンジンが低速・高負荷運転時に点火プラグによる点火前に燃料が着火してしまう異常燃焼のことですが、このLSPI防止性能を評価する試験が導入されました。

5. タイミングチェーンの摩耗低減

ガソリン直噴エンジンでは、燃焼により発生したすすがオイルに混入し、タイミングチェーンの摩耗を引き起こすことが懸念されています。
SP/GF-6では、タイミングチェーンの摩耗防止性を評価する試験が、初めて導入されました。

       

※SP/GF-6とSN/GF-5の性能比較

PENNZOIL各商品も順次、新規格への移行を行い、時代にあったお客様の満足に応える製品を提供してまいります。