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ディーゼルエンジンオイルの選び方

昨今の日本の自動車業界の中で、クリーンディーゼルと呼ばれる、排出ガス後処理装置が搭載されたディーゼル車は身近な存在になってきてます。
そのような現在の環境対策されたディーゼル車のエンジンオイルの規格や、選び方をご紹介します。
◆ガソリンエンジンオイルとディーゼルエンジンオイルの主な違い
基本的な役割は同じですが、ディーゼルエンジンオイルには清浄分散剤やアルカリ性の添加剤が多く入ってます。
ディーゼルエンジンではガソリンエンジンと機構が違い、圧縮した空気に直接燃料を吹きかける構造になっている為、スス等が多く発生してしまいます。また燃料の軽油内に含まれる硫黄分がエンジンを腐食させてしまわないよう、中和させるアルカリ性添加剤が含まれる形になってます。
◆クリーンディーゼルのエンジンオイル規格
日本国内では環境対応されたディーゼル車向けの規格として、JASO規格(日本自動車技術会規格)があります。主な規格は下記になります。

ガソリンエンジンオイルでは、API規格(アメリカ石油協会)が日本では主流となっており、当該規格内でもディーゼルエンジンオイルの規格「C(コマーシャル)カテゴリー」があります。
過去、「API:CF-4規格」までは日本でも主に使用されておりましたが、日本・アメリカの基準が異なっていた為、日本独自の基準を設けたJASO規格が導入されました。
◆ディーゼル専用オイルを使用するメリット
APIのディーゼルグレードと主に異なる点としては、DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)を詰まらせてしまう原因となるエンジンオイル内の灰分量が規定されてます。 その為、指定された「DH-2」や「DL-1」のエンジンオイルを使用することが重要になります。
クリーンディーゼル車にはDPFと呼ばれる、ディーゼルエンジンの排出ガスに含まれる粒子状物質(PM)を補足し、排出ガスをキレイする後処理装置が搭載されております。
ディーゼルエンジンでは一部のエンジンオイルも燃料とともに燃焼してしまい、指定のエンジンオイル以外を使用すると、その成分でDPFを詰まらせ、寿命を短くしてしまうこともあります。
※DPFは自動車メーカーにより名称が異なるケースがあります。(DPD、DPRなど)
◆欧州車のディーゼル車向けエンジンオイル規格
欧州車でもクリーンディーゼル車が増えてきており、ディーゼルエンジンオイルの規格がございます。
小型乗用車はACEA(欧州自動車工業会)が定めたディーゼルエンジンオイルの規格「ACAE:Cグレード」が使用されます。

※直噴ターボ用で、LSPI・チェーン摩耗対策済みオイル
HTHS粘度(高温せん断粘度)、硫酸灰分、硫黄分の量に応じてカテゴリー分けされてます。
※すべではありませんが、メーカーや年式により使用されているグレードが異なるケースが多いです。
◆ディーゼルエンジンオイル使用時の注意点
●大型ディーゼル車向けの「DH-2」と乗用車ディーゼル車向けの「DL-1」は名称が似ておりますが汎用性がありません。
例1)DL-1指定車(小型乗用車)にDH-2規格のオイルを使用した場合
⇒DH-2の硫酸灰分が多い為、DPFが早期目詰まり等のトラブル原因になります。
例2)DH-2指定車(大型乗用車)にDL-1規格のオイルを使用した場合
⇒DL-1の硫酸灰分が少ない為、清浄性が劣り、エンジン内に汚れがたまる等のトラブル原因になります。
●乗用車ディーゼル車向けの「DL-1」と「ACEA C3」は対象となる小型乗用車で似ておりますが、こちらも汎用性はありません。
※ただし、一部の車種ではACEA Cグレード/DL-1の両方を推奨しているケースもあります。
詳しくは各車両のユーザーマニュアルをご覧下さい。
例1)DL-1指定車(国産車)にC3規格のオイルを使用した場合
⇒硫酸灰分値が多い為、DPFの早期目詰まりの等のトラブルの原因になります。
例2)C3指定車(輸入車等)にDL-1規格のオイルを使用した場合
⇒硫酸灰分が低い為、期待される清浄性が発揮できない可能性があります。

※1.一部の車種ではACEA Cグレード/DL-1の両方を推奨しているケースもあります。
PENNZOILでもクリーンディーゼル車にご使用いただけるエンジンオイルをご用意しております。
是非ともお試し下さい。